歯周病の除去療法とは?

歯周病の除去療法は、歯周病により病的に変化した歯周組織を外科的に除去し、健康な歯周環境を回復させる治療方法です。歯周ポケットの深さを減少させ、プラークコントロールを容易にすることで、歯周病の進行を抑制し、長期的な歯周組織の安定を図ります。
和泉市・和泉中央駅のJinMei DentalClinicでは、院長が大学病院の歯周治療科で培った豊富な経験と専門知識を活かし、患者様お一人おひとりの状態に応じた最適な除去療法をご提供しています。保存的治療では改善が困難な進行した歯周病に対して、的確な外科的アプローチにより歯周組織の健康回復を目指します。
こんな方は一度ご相談ください
- 歯周ポケットが深く改善しない
- 歯石が深い部分に付着している
- 歯茎の腫れが繰り返し起こる
- 歯茎から出血や膿が出る
- 歯がグラグラしている
- 口臭が気になる
- 従来の治療で効果が得られない
- 歯周病の進行を止めたい
除去療法が適応となる方
除去療法は、歯周基本治療を完了し、口腔衛生状態が良好に管理されているにも関わらず、歯周ポケットが5mm以上と深い方に適応されます。また、歯肉の肥厚や不整な骨形態により、適切なプラークコントロールが困難な症例も対象となります。全身状態が良好で外科処置に耐えられる方、禁煙されている方、定期的なメンテナンスに通院可能な方が適応条件となります。
ただし、全身疾患がコントロールされていない方、喫煙習慣のある方、口腔衛生管理が不十分な方は、適応外となる場合があります。治療前には詳細な診査を行い、適応を慎重に判断いたします。
除去療法の効果
除去療法により、歯周ポケットの深さを減少させることが可能となります。病的な組織の除去により歯茎の炎症が軽減し、出血や腫れなどの症状が改善されます。
治療後は定期的なメンテナンスにより、歯周病の進行を効果的に抑制できます。ただし、除去された組織は再生されないため、患者様の理解が重要となります。
除去療法の種類
フラップ手術
歯肉を切開して歯根面や歯槽骨を直視下で露出させ、深部の歯石や感染組織を徹底的に除去する手術です。歯周ポケットが深く、従来の方法では清掃が困難な症例に適用されます。
歯肉切除術
歯周病により肥厚した歯肉を切除し、歯周ポケットを浅くする手術です。比較的軽度の歯肉肥厚に対して行われ、短時間で済む外科処置です。術後の治癒も早く、患者様の負担が少ない治療方法です。
歯肉弁根尖側移動術
歯肉を歯の根の方向に移動させることで歯周ポケットを減少させる手術です。歯肉の位置を調整し、より生理的な歯周組織の形態を回復します。
骨整形を伴う骨切除術
不整な形態の歯槽骨を整形し、歯周ポケットの形成要因を除去する手術です。骨の凹凸を滑らかにすることで、プラーク(歯垢)が蓄積しにくい環境を作り、長期的な歯周組織の安定を図ります。